軽ドライバン、保冷車、軽トラ冷蔵車(中温)、軽トラ冷凍車(低温)の違い。
これから軽貨物配送を行うといった際、手続きもありますが最初に悩まれるのが荷物を運ぶための車両選び。
自分の働き方によって必要となる車両は変わってきます。まずは、それぞれの車両の機能、ポイントをお伝えします。
軽ドライバン
軽バンと呼ばれる軽配送を行う上で最も多く採用されている車両です。
冷蔵・冷凍車、保冷車と比較すると安価に購入が可能です。
また、積載量も確保でき燃費も他の車両と比較すると良い車両となります。
保冷車
冷凍機を搭載していませんが、庫内温度を一定に保つために箱に断熱がされている車両です。温度を一定に保てるため、生鮮食品、医薬品、精密機械等冷やす必要はないが、温度管理が重要となる荷物を運ぶ際に利用されます。箱の壁に断熱材が入り、厚み・重みがでるため、ドライバンと比較すると若干の積載量が落ちますが、その分運べる荷物の幅も広がります。
軽トラ冷蔵車(中温)
冷凍機を搭載した車両です。断熱材も入っており-5度前後まで庫内温度を冷やす事が可能な車両です。保冷車より温度を低く保って荷物の運搬が可能な為、食肉や鮮魚といった冷蔵温度帯にあたる食品などの運搬が可能となります。また、温度調節が可能となる為、定温での運搬が必要となる生花等の運送にも活躍できるようになります。運べる荷物の幅が広がる一方で冷凍機の重量・容積がある為、積載できる荷物量は減ってしまいます。また、燃費についても冷凍機を使用する為、悪くなります。
軽トラ冷凍車(低温)
冷凍機でも－20～－30℃の温度帯まで冷やせる冷凍機を搭載した車両です。
中温まで温度管理できる車輌と比較して更に冷凍食品やアイスクリームといった食品まで運送が可能となります。ご紹介した車両の中で最も幅広い温度帯に対応できるので、最も幅広い商品の運送が可能です。一方で冷やす為に使用する動力も大きくなるため、燃費が悪くなる車両です。
＊初期投資を抑える為、車両を購入せず、自家用乗用車をそのまま黒ナンバーにして利用するという事も可能ですが、以下の理由よりあまりお勧めできません。
・乗用車を利用する事を認めていない配送プラットフォームがある為、仕事が得にくい。
・配送できる量が少ない為、配送効率が悪くなる。
・自家用車の走行距離が延び、結果寿命を縮める事になり、最終的に車輌乗換えをする必要がある為、長い目で見た場合、車両購入したケースよりも損する事がある。
それぞれの車両についてご説明させて頂きましたが、車両の価格はどう変わってくるのでしょうか。
一般的には軽ドライバン＜保冷車＜軽トラ冷蔵車(中温)＜軽トラ冷蔵車(低温)と機能が追加されていくにつれて高くなります。軽ドライバンが最も多く購入されるほとんどの理由は価格によるものと思われます。
一方で今後新たに軽配送ビジネスを行い、長く活躍されたい方には軽トラの冷蔵・冷凍車をおすすめさせて頂いております。理由としては現在及び将来の軽配送の市場の変化があります。
・温度帯を選ばない商品の配送については参入者が増加しており、仕事を取ることが難しい。
・また、仕事が取れたとしても1個当たりの配送価格が安価。一方で冷蔵・冷凍商品の配送単価は高く、増加傾向にある。
・ラストワンマイルと呼ばれる市場が軽配送のメイン市場であるが、その市場の中でも食品関連の配送需要が最も高まっており、食品配送について温度管理需要が高まっている。例えば、冷凍技術の進化により、冷凍食品の品質が向上し、大型スーパーでの冷凍食品コーナーの拡充といった動きが増加している。そういったスーパーからの宅配サービスが好調である。
・国も食品衛生の管理は課題として捉えており、工場内での管理は2021年のHACCP義務化によって管理体制の強化をはかっている。現在は運送中の規制までには至っていないが、いずれは温度管理を含めた衛生管理基準ができる事が予想される。
上記点より運送業界における温度管理の需要が高まってくることが予想されるため、軽トラの冷蔵・冷凍車をおすすめさせて頂いております。
日本ラッセルにおいても軽冷蔵・冷凍車の販売・レンタルを致しております。 ご興味がおありでしたらお問合せ下さい。
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