4月に入り春らしい気温になり、桜も見頃となって参りました。
先月末には1月から実施されていたまん延防止等重点措置が解除となりましたが、新たな変異種が確認されまだまだ油断できない状況にあります。
冷蔵・冷凍車を使用する際には注意しなければならない点があります。
室内の温度を上昇させないために素早い積み下ろし、冷たい空気が全体に行き渡るように正しい荷物の積み方などがありますが、特に重要な点は「予冷」です。
冷蔵冷凍車は、既に冷たい/凍っている物の状態を維持するための車輌であるため、荷物を積む前に庫内を低温にしておく必要があります。
特に夏場は予冷に時間がかかるため注意が必要です。
ヤマトクール便では、通常冷蔵商品の予冷は-10度以下で6時間以上、冷凍商品の予冷は-15度以下で12時間以上かかるようです。
また、エンジンの動力で予冷を行うと、燃料の消費量増加やエンジン音などの問題が出てきます。そんな問題を解決できる機能である「スタンバイ」についてご紹介していきます。
■スタンバイとは
冷却方法が機械式(現在の冷凍車はほとんどが機械式)の場合、エンジンの力でコンプレッサーを動かして荷室を冷却しますが、スタンバイではエンジンの代わりに外部電源を使ってコンプレッサーを稼働させる仕組みとなっています。そのためエンジンを停止させても、荷室の温度を低温に保つことが可能になります。
■スタンバイのメリットとデメリット
【メリット】
① 騒音の心配がない
エンジンを使用しないためアイドリングの騒音を気にする必要がありません。
② 環境に負荷がかからない
エンジンを使用しないため、走行中以外の無駄な排気ガスの発生を防ぐことができます。
③ 燃料の消費量が減少
一般的にはガソリンよりも電気代の方が安く済むため、スタンバイ機能を上手く使えば大幅なコスト削減が可能になります
④ 後付けが可能
新車購入の際にはオプションで追加が可能ですが、中古車の場合でも後付けができるため、新車購入よりコストが抑えることが可能です。
【デメリット】
① 電源コンセントが3相コンセント
一般的な家庭用の2穴タイプでは使用できないため、冷蔵庫や冷凍庫の代わりに使用する際には注意が必要です。
② 断線時には冷蔵冷凍機が停止してしまう
③ 積載量が若干減る
•冷蔵・冷凍車のことなら、日本ラッセルへ!
今回は主にスタンバイについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
弊社でもスタンバイの後付け、新車冷凍機取付時のスタンバイの同時取付を行っています。
その他何か冷蔵・冷凍車でお気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。
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