梅雨入りをし、紫陽花が見頃の季節となりました。
雨の中で見るからこそ、より一層美しさが際立つ紫陽花を、今年こそは見に出かけようと思っております☂
さて、今年の4月1日に「スタンバイ」について簡単なご紹介をさせて頂きましたが、今回は改めて「スタンバイ」についてより詳細にご紹介をさせて頂きます!!
以前の記事もよろしければご覧ください。
まずは“スタンバイとは何か”をもう一度振り返りたいと思います。
- スタンバイとは
冷凍冷蔵車に備わっている冷却補助装置のことで、車体の下についているコネクトに電源コードを差し込み、外部電源を使用してコンプレッサーを稼働させ、冷凍機を動かすことができる仕組みとなっています。外部電源を使用するため、エンジンをかけていない状態でも冷凍機を動かし、荷室の温度を低温に保つことが可能になります。
3相・200Vのコンセントに繋げば自動でスタンバイが起動するようになっています。
例えば、フェリーではエンジンを停止させた状態で保冷する必要があるためスタンバイがうってつけです!!しかし、フェリー用のコードが必要になるためご注意ください。🚢
冷却方法は機械式冷凍車と同様となっており、以下5つの装置を使用します。
・コンプレッサー(冷媒を圧縮して高温・高圧にしたガスを送る)
・コンデンサー(受け取ったガスを外気で冷却し、冷媒液に変える)
・エバポレーター(冷媒液を気化させ、庫内の空気を冷却する)
・ターボファン(冷媒液によって冷却された空気を庫内に循環させる)
・コントローラー(庫内の温度管理を行う)
また、以前の記事ではスタンバイを使用することでのメリット・デメリットをご紹介しましたが、メリットの1つとして燃料の消費量が減少することでのコスト削減をご紹介しました。
では実際にどれくらいのコスト削減が可能になるのでしょうか?
0.8トンタイプの電気冷凍車に100V電源のスタンバイを付けた場合の電気代を例に挙げると、1時間の予冷で約7~8円になります。一般冷凍車でアイドリング予冷を行う場合、1時間の予冷で約0.8リットルのガソリンが必要になります。「e燃費」が公表しているガソリン代から、2020年9月末時点の平均価格を1リットルあたり140円で計算した場合、1時間の予冷に必要なガソリン代は112円となります。 スタンバイを用いた場合とアイドリングの場合とではスタンバイが金額にして104円もの節約になり、17分の1ものコスト削減をすることができるのです。
しかし、「スタンバイ」は元々温度を一定に保ついわゆる“保冷”用途で使用するものであり、急激な冷却には向いていません。
なので、予冷などで使用する場合には、エンジンを使用したアイドリング予冷よりもスタンバイ予冷の方がより良く、一気に低温にする必要がある場合には、スタンバイではなく通常走行での冷却の方がより効率の良い使用方法といえます。
もし、スタンバイが動かない!!となった場合には以下の対処法をお試しください。
- 外部電源のブレーカーが落ちていないか確認
- 車体の下についている電源BOX内のサーマルスイッチリセットボタンを押し込み、解除
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日本ラッセルでは、新車製作でのスタンバイ機能の新規取付に加え、中古車輌や既にお持ちの車輌への後付けも行っております!!その他、修理やカスタマイズ等についてもお困りのことがございましたら、ぜひ日本ラッセルへお問い合わせください。
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